012 ノスタルジック・ネバール
ねば~る君というキャラクターをご存じだろうか。納豆の妖精という設定の、明らかにふなっしーの二匹目のドジョウを狙った茨城県非公認ご当地ゆるキャラである (ルックスもかなりふなっしーを意識していると思われる)。
最近、このねば~る君の形をした『ねば~る君コーラグミ』とやらをコンビニで見かけるようになった。さすがに納豆味はマズいと思ったのだろうか、同系色のコーラ味で攻めてきた模様。コーラ味に目のない俺はどんなもんかと気になり手に取ってみた次第である。結論を先に言うと、(少なくとも今年食ったグミの中では) 最もうまい。今年最高のグミである。
なぜ最高かというと、とにかく懐かしい味がするのだ。昔幼いころ食ったアンパンマンとかそこらへんの幼児向けアニメキャラのパッケージのグミの味とでも言おうか、そういうグミが実際にそういう味なのかははっきり言って覚えていないが、懐かしさを覚える味だ。母に買い与えられて食べたグミの味だ。最近だとハリボーやフェットチーネ、あとはGOCHIなんかもコーラ味が出ているが、ザラメがついてる・すっぱい・噛みごたえが独特といった具合で、コーラ味にもそれぞれ独自路線があって、最近っぽい。
そこへきてこのねば~る君コーラグミ、なんの捻りもないただ単に嘘っぽいコーラ味なんだが、大人になった今そこがたまらない。うまいとかマズイじゃない、なぜか感じる懐かしさに完全に俺の心はヤられてしまった。Pink FloydのShine On You Crazy Diamondをはじめて聴いた時のような、寂しくも充実した気分。新興コーラ味グミ達がそれぞれ個性を打ち出す中、シンプルにコーラ味のみという純粋な力のみで他を圧倒するその姿、王者の風格である。パッケージにもねば~る君がプリントされてるだけで特にキャラクターを前面に押し出しているわけでもないという、ちゃんとしろっていう雰囲気もまた良い。
現時点で2015年最高のグミ、ねば~る君コーラグミを食べてノスタルジィを感じろ。