考える物置

日々あったどうでもいいことやどうでもよくないこと

019 / 転換

 レコーディングはというと、はっきり言って頓挫だと感じている。ほかの人の中ではどうなのかわからないけど、少なくとも俺の中では、俺から連絡して数日返事がないから、もう無い。そのためにミキシングを勉強したり、レコーディングのやり方を考えたり、ガイドトラックを作ったり、した上でレスポンスがないのは空しい。

 ただし、ミキシング自体はとても楽しく、学び続ける価値がある。次の教則本を購入し、取り組んでいる。 

音圧アップのためのDTMミキシング入門講座! (DVD-ROM付)

音圧アップのためのDTMミキシング入門講座! (DVD-ROM付)

 

 付属DVDに素材のデータ(加工前の生データと加工後のお手本データ)が収録されており、DAWに取り込んだ上で、テキストの指示に従って加工前の生データにEQをかけたりエフェクトをかけたりしながら加工後のお手本データに近づけていこうというものだ。『音圧アップのための~』と銘打ってあり、俺のような初学者にとっては、必ずしも音圧アップを目的としているわけではないが、目指すところがハッキリしていて良い。ひとまずはEQやコンプのかかり方を理解して、お手本に近づけていくことが大事とテキストに書かれており、できあがりのお手本に対する音の好みはあるにしてもそれはまったくその通りだと思う。音楽を始めて10年以上経つというのにコンプの設定の意味を全く理解していなかったが、このテキストのおかげでここにきてようやく各パラメータの意味、かかり方を理解できた、という。最近ではiZotopeのNeutronという、自動でミックスの内容を提案してくれるという優れものも登場している(レコーディングをしようとしていたバンドではない他バンドのメンバーが持っている)が、人の手でやるということに大きな意味があろう。

 それから、バンドをもうひとつ増やしてしまい、レコーディングどころではないというのもある(上手くいかないバンドメンバーへの当てつけという意味合いも含んでいる)。『最初はサポートとして参加し、相性が良ければ正規メンバーとして参加』とはいうが実際はこれオーディションである。バンドのメンバーのtwitterにアップされている演奏動画を見る限りかなりレベルが高く、『俺以外全員格上』というちょっといままでそんなに経験してこなかった状況に置かれている。そしてこれがけっこう大変なことで、仕事がそれなりに忙しいこの状況で来週の日曜日までにコピーを2曲とオリジナル曲を1曲覚える必要が出てきた。内容はアニソン系で、あれだけ目の敵にしていたアニソンを必死に耳コピしている。レベルが高いということと時間があまりないということという不安要素があるがワクワクもしている。今日は早く仕事を上がれたので、コピー1曲目を大まかに覚えることができた。去年、学生時代に所属していたサークルの現役生と曲決めセッションを行ったときも思ったが、学生時代はもっとサクサク曲を覚えられた気がする。やっぱり記憶力が少しずつ低下しているんだろうか。それから普段自分のフレーズばっかり弾いていると苦手なフレーズはまず選択しないので、たまにコピーをすると全然弾けないフレーズがちょいちょい出てくる。これは修行になる。オーディション自体は俺のレベルが足りてなくてすぐにお払い箱になるような気がしているが、物は試し・いい経験と思ってやってみる。ちょっと違った世界に踏み込んでみるのもいいだろう。