考える物置

日々あったどうでもいいことやどうでもよくないこと

034 クレイジー・Dの悪霊的失恋(1) 感想(東方仗助への愛情を中心に)

 クレイジー・Dの悪霊的失恋 第1巻を読んだ。

 私はというとかつてジョジョの奇妙な冒険の熱狂的なファンだったわけですがジョジョリオンは全巻読んだものの「ドライブ感が、良いよね…?」という感想でしばらくジョジョから遠ざかっており、熱は冷めきっているもの。そんな目線でスピンオフ(特に大好きなジョジョの) に過度な期待をしてはいけないと思いつつ「どんなもんかいな」と読んでみた。

 まず、作画は『ノー・ガンズ・ライフ』のカラスマタスク。序盤だけではあったけれども単行本を買って読んでおり、画力とハードボイルドな作風が魅力的であった。どんなジョジョを描くのかわからんが、画力は少なくとも足を引っ張る要素にはならんだろう。

 さて、物語は承太郎一行とDIOの戦いの10年後、1999年の3月から始まる。かつてペット・ショップを仕込んだ調教師がおり、その調教師はDIOの元から逃げ出そうとして殺されたとのことだが、その調教師が仕込んだ1羽のオウムがいなくなった。そのオウムの捜索について、いまだにDIOを恐れ、呪縛から解放されないホル・ホース調教師の母親から依頼を受ける。ホル・ホースボインゴの予言を頼りに日本はM県S市杜王町へと発つのであった。ホル・ホース杜王町東方仗助花京院典明のいとこの花京院涼子と出会って、DIOの呪縛に悩まされながら、当然のようにスタンド使いだったオウム捕獲のために奮闘していく(のでしょう) 。

 まあここまで書いてきて思ったのは話については1巻だけじゃあなんとも言えんよね。ということでそれ以外の部分での感想だ。

 まず舞台は承太郎一行とDIOとの戦いの10年後、1999年3月の杜王町、語りべはホル・ホースとなる。時系列としては仗助は高校入学前で承太郎と出会う直前だ。まだギリ中学生。ホル・ホースのエンペラーを見た時にはじめて『同類』に出会った反応をしており、本編で承太郎と出会ったときにスタンドに対して過剰に反応していなかったので、なんとなく辻褄は合うみたいだ(それでもこれから次々とスタンド使いと出会っていくだろうから、アクア・ネックレスをボトルに捕まえた時の「スタンドっつーの?つかまえたッス」みたいなリアクションとは齟齬が出ていくだろう。これもまたいわゆるひとつの一巡後の世界だ)。

 それから、いかんせんどーも仗助のキャラ描写が雑じゃないのかね?というのが気になって気になってしまう。リーゼントスタイルを貫く仗助がホル・ホースのカウボーイスタイルに共感する描写があるものの、それだけでホル・ホースを「ホル・ホースの兄貴」と呼ぶのはいささか急では。承太郎を「兄貴」というには抵抗はあろうが(兄貴肌ではないし) 億泰や康一を「相棒」とは呼ばなかったわけだしな(友達をそんな風には呼ばないか。土竜の唄の読みすぎか) 。

 まあ何はともあれ、仗助っていうのは「急にキレるアブない奴だけど、クレイジー・ダイヤモンドという能力に裏打ちされた自信と、とぼけた愛嬌と、ほんの少しのジョースターの血統らしい上品さのある、チンピラ男子高校生」だと思うんだけど、今作の仗助は「便利にクレイジー・ダイヤモンドを使う傲慢で粗暴なチンピラ感」が強い(ただのスタンド使いのチンピラじゃねーか。しかもブン殴ったやつ治ってねーぞ。まあ基本髪型をイジられてキレてブン殴ってるので治らない理由は一定理解できる。キレてなければそこそこ治せる感じだったよね?) 。本編でもアンジェロが強盗を操って人質に取ったコンビニ店員の腹もろとも貫いて強盗の腹に刃物を埋める、ハイウェイ・スターに追いかけられて乗ったバイクで減速できないから轢きそうになったベビーカーをブン殴って即座に直しなんとかするといったムチャクチャなことをするけど、ある程度冷静な考えがその裏側には感じられ(前者は髪の毛をバカにされてブチ切れているとしても俺は少なくともそう感じたものだ)、とりあえずブン殴るけど直すからOK、みたいな描かれ方をする本作の仗助は好きになれなさそうなタイプのキャラクターだ(なお、そこをホル・ホースに早速たしなめられてたりもする。今回のスピンオフの中で多少成長するのかもしれないけど) 。あるいは仗助のキャラクターを説明するためか、髪型のことをしょっちゅうイジられてキレてるのも原因か。

 まあそんなわけで現時点ではイマイチ乗り切れないジョジョのスピンオフ作品。「ノー・ガンズ・ライフを描いていたカラスマタスクが描くエンペラーをメギャンと出すホル・ホース」というのはひとつ面白ポイントかもしれない。今後「クレイジー・Dがどう悪霊的な失恋をするのか」半分期待。以上。

033 「推し」の気持ち悪さについて

 世の中的になにか好きなものがあればすぐ「推し」「推し」って気持ち悪くてたまらない。この文章のだいたいの結論は「好き」でいいじゃん。です。ただ、この気持ち悪さがどこからくるのかの理由ははっきりしていないので、感覚だけで気持ち悪いと言っているのもなんだからそれを確信に変えるもの。なお、いわゆる「推す」「推し」の一般的な定義は敢えて調べない。サックリと。

①言葉の意味

 動詞「推す」の意味を確認しておく。(引用:Weblio辞書)

(以下引用)============================

お・す【推す】

[動サ五(四)]《「押す」と同語源》

1 人や事物を、ある地位・身分にふさわしいものとして、他に薦める。推薦する。「候補者に—・す」「優良図書に—・す」

2 あることを根拠として、他のことを判断する。推し量る。「彼の口ぶりから—・すと失敗したらしい」

3 さらに突き詰めて考える。「その点を—・していくと、問題の本質が明らかになる」

[可能] おせる

https://www.weblio.jp/content/%E6%8E%A8%E3%81%99

=================================

 まあ1の「他に勧める」の意味でしょう

 他にも3の「突き詰めて考える」からという可能性、例えば好きなもの(アイドルや漫画など)にどっぷりとはまっていき、とにかくその事柄を深く突き詰めていくということもなくはないかもしれないが、どちらかというと「突き詰めて考える」というのはベクトルが自分に向いているものであり、感覚としては仮に「考える」以外に使うとしたらスポーツとか勉強とかを突き詰めて習得するみたいな、技術的な側面があるものに使うように思われるため、この線はなし。

②内省その1(メイン)

 前項で「他に勧める」の可能性が高いとしたところで、では人に勧めているかっていう話。

 「これ良いよ」「嗜んだほうが良い」と、そういうことなんだよね?「推せる」=「人に勧めることができる」だけであって「自信をもって人に勧められる(なんなら勧めている)」でないのなら、また自分の観測範囲でいわゆる「推し」を他人に勧めているまでの温度感を感じていないことから(影響力の少ない人がSNSで「推しです!」とか言ってやってるだけなら、電脳世界の上に「私はこれが好き」と表明しているだけなので。人に勧めるという行為自体が特定の人へ働きかける力が大きいと思うが、SNSの性質を考えると有名人など影響力がよっぽど大きくない限り不特定多数に向けての発信はその働きかけが弱く推薦とまでいかず表明に留まるという感覚。多少気になることもあるかもしれないけどね。いうまでもなく特定個人に向けた働きかけであれば推薦でしょうね)、「おすすめ度」はそんな高くないのであって、すごく好きなものに使うのではない、ちょっとでも好きであれば使うことができるというのが現状と思われる。ということを踏まえて「好き」=「推し」となっているような状態と本来言葉が持つ意味とのギャップに自分は気持ち悪さを感じているのかもしれない。

 ただしこれはまあ一般化のせいというのもあって、本来オタクの仲間内で使う用語としてであれば「おすすめ度」も非常に高くオタクの間で強く勧めあうものであり「推し」度合いはそれはもう気持ちの迸りがすごかったのでしょうが、一般化するにつれて言葉の持つ本来の「推し」度合いが弱まったということも想像できる。これが本当に「推す」気でならば理解できるよ。それに加えて「良いよ」と実際に勧められたならば「あ、「推し」なんだな」って理解もできると思う。

 ということで、本気で「推す」気があれば容認(行動が伴っていればなおよし) 、「推す」気の度合いが少なければ(ただ「好き」なだけ) であれば否認。というのが自分の感覚ということだ。ただそれを推し測る尺度とは…一体なんでしょうね?なお、自分が好きだからって人に「推し」まくっていたらうざいので(押しつけ)、それを控えている奥ゆかしさなのだよと言われたらそれはゴメンだけど。

 ということで「ちょっとでも好き」=「推し」になっちゃってるんならば「好き」だけでいいじゃん。なんでもかんでも人に勧めんのかよという話。

③内省その2(ついで)

 それと、仮に自分の好きなものを「推し」と表現するとしたらどう使うかを考えてみよう。音楽や漫画、ビールなどの好きなホビー等の中から特にお気に入りの物をいくつか挙げて、自分はそれに対して「推す」と言えるかどうかを検証して、「推し」の違和感にもう少し踏み込んでみよう。

・L'Arc~en~Ciel(バンド)⇒ 言えない

LUNA SEA(バンド)⇒ 言えない

・The Weather Station(バンド)⇒ 言えるかも

ジョジョの奇妙な冒険(漫画)⇒ 言えない

・ハイキュー(漫画)⇒ 言えない

・忍者と極道(漫画)⇒ 言えるかも

アサヒスーパードライ(飲み物)⇒ 言えない ※旧ね。新しいのは好きじゃない

・うちゅうブルーイング(飲み物)⇒ 言えるかも

・コカコーラ(飲み物)⇒ 言えない

NIKE AIR JORDAN 1(スニーカー)⇒ 言えない

NIKE FOAM POSITE PRO(スニーカー)⇒ 言えない 

NIKE LIL PENNY POSITE(スニーカー)⇒ 言えない

サンプル数が少なすぎてはっきりとしたことは言えないが、現状では「知名度が高い物には言えない(すでに人気のあるものには言えない)」、という可能性が高そうだ。

 例えばL'Arc~en~CielやLUNA SEAジョジョやコカコーラ(ラルクLUNA SEAジョジョとコカコーラを同じラインに並べるってどうなの)はまあ知らない人もいるが、これだけ有名ならば、なんらかの接点があった上で好きにはならなかったという可能性もあろうという感覚に基づく「言えない」ジャッジである(勧めるまでもないということ)。ただし、好きな物の大きい単位だからとも言えそうで、たとえばバンドや漫画の登場人物を分解してメンバーについて「推し」と言えるかどうかという可能性もありそうだが、あいにくメンバーの誰かについて「推したい」という感情を持ち合わせていないので内省は不可能(コカコーラの原材料を分解して砂糖を「推しです」とかってのは逆に愉快な気がするな)。

 スニーカーについては「言えない」なのだがちょっと感覚は違い、AIR JORDANは一般的にも名前は知られているレベル、FOAM POSITE PROはスニーカー好きの中では知名度の高いレベル、LIL PENNY POSITEはスニーカー好きの中でも知名度は低いレベルと思うんだけれども、全部「言えない」ように思われる。物と架空の人物を含む人のと違いか?ビールはビールじゃなくてブルワリーを「推し」とは言えそうだもんな。

 また「言えない」群は昔から知っているものであり、昔から知っているものには言えないという可能性もなきにしもあらずだが「昔から知っていて有名なもの」「昔から知っていて有名でないもの」の2パターンのサンプルを用意できればよかったけど後者パターンが思いつかず、さらに逆パターンで「最近知った有名なもの」と「最近知った有名でないもの」も用意できればよかったが、これも思いつかず。

 以上から、いろんな可能性は捨てきれないけど知名度が高いものに対して使うのは不自然、知名度が低いものに対して使うのは自然という感覚だ(これは容認or否認(気持ち悪い)というほどの拒否感ではなく、違和感レベルの話だ) 。なので、知名度が高いものに対しても低いものに対しても「好き」は使えるんだから、それでいいじゃん(結局)。なお、知名度の高低・知ってからの時の経過の長短の関係で言えるか言えないかの感覚は分かれる可能性はあるけどサンプル不足。

 以上。大学の1年生が言語学の講義のレポートで書きそう。

032 King of Kings 決勝 呂布カルマ VS FORK

先攻:呂布カルマ

後攻:FORK

DJ:Yanatake

Beat:LIBRO

 

:裏でしたハイタッチ この4人が裁きUZIが**いて

  目の前にFORK あの青春の日々思い出すしかねえ

  あの時決まってなかった本当の4人目どっちかここでハッキリ

  何の恨みもねえのに無理やりクソぶっかけんのが俺のやり方

:とか言うけどこいつはも殺せない

  むしろ育てて孵化させるMCだろ?yo yo 俺はそこで羽ばたいてくぜ

  確かに裏でしたハイタッチ お前は他の後輩たちとは違う

  むしろ友達くらいに思ってるよ この先何が起きるか楽しみだねぇ

:わかってねえFORK 虫を育てる代わりに何倍も殺してる

  そりゃ涙の上 この上に立つために踏み捨てた言葉と同じ

  何でもかんでも思いついた韻を適当に踏んじまうお前とは違うねん

  120個以上捨てた後一番気持ち良い韻だけを持って帰ってきてる

:俺がだけだと思ってるってことは俺のパンチラインインパクがあったんだろうねぇ

  いい角度で入っちゃったんじゃないの?yo 一発の重みが違うんだよ

  だと言ったはずだろ?証明してる 今まで蹴ったバースで見せたはず

  俺たちは釜の飯は一緒に食ってるが一緒に**はさせないぜ?

:冷めるぜFORK 俺以外にはいいけど俺にはやめとけよ

  その言葉遊び だいぶ前のスタイル 勝手に2周目って言ったな?

  それ自分で言っちゃうんだ 俺は未だに1周目でかい円周で回るぜ

  まだ見たことない景色を見せるため 2周目なんてねえんだよバカ

円周率3.14 この勝負終われば完全に死亡しちゃうのどっちかな?

  わかってんだろお客さん百も承知だな

  yo yo 円周率だかなんだか知らねえ お前はπつってもあっちだろ?

  エロ画像貼って楽しんどけよ twitter いやいや勝負はついたかもな?

だからお客さんとその辺の雑魚 相手にはその勝負でもいいけど

  目の前の相手は俺だぜ俺 ナメたこと言ってんじゃねえいつまでも

  これはdemoじゃねえ真剣本気 これで盤にしてくれてかまわねえ

  豊洲Pit今日もRap Spitするのはどっちかってこと

:こっちだよフルスピードでいくぜ Skitじゃねえこれはちゃんとした曲だよ

  好きモンたちが集まってるよ エスキモーみたいに寒いとこでもな

  なんだよこっちみてにらめっこ そんな演出ここにはいらねえよ

  お前の言うことにも一理あるがKOKは日本一リアルな大会だろ?

 

観客⇒FORK

Zeebra⇒延長

ERONE⇒FORK

ダースレイダー⇒延長

漢⇒FORK

呂布カルマのライム気づいてないところあるだろうな

031 日常 20220110

 まだ2年くらいしか使ってないのにお気に入りのイヤホンが断線してしまった…DUNU TOPSOUNDのDN-2000。そもそもひとつランクが下のDN-1000から使っており、それも断線したから替えたんだったような。

 楽器を練習してるときにケーブルが体に引っかかっていて気づかずに動いたらプンッて耳から抜けて、耳に差し込んでみたらなんかフランジャーがかかったような音になっていた。 南無三。ケーブルがLRに分かれる付け根のところの中身が露出して怪しい雰囲気がしてから1年以上もったので頑張ったほうともいえるが、この事故さえなければもっと使えてたのに…。何度か洗濯してしまったんだけれど、劣化もなくよく頑張ってくれました。

 そんなこんなでDN-2000が逝ってしまわれた(音が出ないわけではないけど) ので、10年くらい前から持ってたAKGのK271 MKIIを使うが低音が出ないので楽器の練習には不向きな感じ。出来上がってる整った音を再生するのはまあまあ得意っぽいけど。使用目的が楽器練習や録音なので、別の優秀なやつを探す。DN-2000の低音の出方の記憶を頼りに。いいのがなかったらDUNUの後継機種でリケーブルできる奴を買っちゃうかもなあ。

 

 作ったのは1年くらい前、完成したのは半年くらい前。

 たぶん今まで作った曲の中でトップクラスに出来がいい。それっぽいメロディを作ってそれっぽい歌詞が乗ってというのではなくて、大事なのは意味があるかどうかっていうこと。今回は仮タイトルからマーメイドってついていたので、優雅でドラマチックな曲にしたかったという。あなたのマーメイドはどんなマーメイド?

 ベースは低音のガッツリ感が欲しくて結局またLAKLANDを使ってしまった。アレ?

 

 4年くらい前に住んでた街(いまはその街から5駅くらいのところに住んでる)の好きだったトラットリアな雰囲気のイタリアンに久々に行ってみた。店の名前を覚えていなくて(当時からなぜか知らなかった。愛想の悪いおじさんがやってるイタリアンって呼んでいた) 記憶を頼りに歩いて行ったらやってた。

 おじさんは相変わらず愛想が悪いけど、安いしうまいし、コロナ禍でもつぶれずにいたことに感動。ちなみに近くにあったこれもお気に入りのとんかつ屋は店のおじさんがそれなりに高齢だったこともあってか店がなくなってた。さもありなん。

030 2021年Best

ランニング中に音楽を聴くようになり今年はプレイリストに入った曲とそうでない曲で明暗が分かれた感じですな。

いつ発表だろうが今年初めて聴いた曲。


9位 Navian / LUNA

もはや珍しくなくなったマスロック×ジェントのインストで、久しぶりにかっこいいと思う曲だね。と思ったけど去年Nuclear Power Trioがあったか。冷たく染み込んでいくような音で冬のランニングのお供になりがち。

この曲が入ってるアルバムのGhost Storiesって曲が日本人好きするコードワーク&展開で悪くない。

8位 マハラージャン / 僕のスピな人

セーラ☆ムン太郎のMVが寒くて一瞬離れてしまったけど、曲だけ聴くとレトロなポップセンスがやっぱりマハラージャンらしいよね。MVは見ないで曲だけ聴くのが吉。

これだけでなく「地獄Part2」って曲の「じごくじごくじごくUh~Ah~」ってラインとか、「いうぞ」って曲の「お母さんにいうぞ、お母さんにいうぞ」っていうラインとか、もっと言うと2019年の「何の時間」とか、グッドメロディにそぐわないパンチ力を乗せるセンスが強い。

7位 Hiatus Kaiyote / Chivalry Is Not Dead

待望のハイエイタスカイヨーテの新譜ですね。ネオソウルもめっきり聞かなくなったけど、ハイエイタスカイヨーテとthe InternetsとSubmotion Orchestraは定期的に曲が出てないかチェックしているよ。

らしい幻想的なイントロから、サビへの橋渡し、からのサビで爆発というすごく即物的なイメージの曲だ。構成の妙というか、パシパシっと展開していく話の早さに感心。

6位 Pineapple Express / Destiny

所謂「インド最強」Pineapple Express、の2020年リリースだけど。プログレなのかマスロックなのか、個人的にはミクスチャー新世代というべきかなと思っていますが。

インドなだけあってインド的な音階を使いつつラップやらジェント(ただしゴキゲンな)やらごちゃ混ぜな音楽性で、何よりサビの突き抜けていくような爽快感がとんでもなく。複雑だとは思わないけどサビとの落差が半端なく、これが最強たる所以か。

5位 KEN THE 390 / Overall (feat. R-指定&般若)


 

冒頭いきなり「宣言し、経験値、天変地異、鮮明に、メッセージ、永遠に、レイテンシー、徹底的」とケツで5文字くらいでパシパシと小気味良く踏んでいくKEN自身のバースも良いが、客演のRがまた自身のユニットよりカマしていくとは、これいかに。いくぜ!感がタップリのテンションの高い曲。まあRはいい加減ヒップホップ的な劣等生がテッペンとってんぜっていうボースティングはやめた方がいいと思うけど。

4位 millennium parade / 2992

※公式の動画なかった

King Gnuはきかないけど、常田だと知らずにきいてみたら激良くてたまげた。いまどき珍しいインダストリアルを感じる硬質なビートと幻想的なウワモノが絡みあう、すごいバランス感覚の曲だ。常田やるやん。

フジロックの配信でmillennium paradeの出番の時間を忘れてて、この曲はギリ見れたね。他のバンドもみたけど、あんまりコロナ禍を感じない純粋にライブって感じでクールだった。

番外編

YUNO / Bounce$

 

バトルビートから1曲。

MCバトルイベントってこんなにデカい箱でやれるんだ。ぴあアリーナでの凱旋からAuthority VS MUTONのビート、バウンスバック。バトルがかっこよくて、ビートも印象的だったので。アウソの1バース目がとにかく完璧でカッコよすぎて。そんなことがありビート単体でよく聞いてる。

 

3位 THA BLUE HERB / バラッドを俺らに

 

2020年の曲ですが、大変な状況下でのフジロックの配信で観て、派手に踏むわけではないが極めてシリアスに紡がれるストーリーテリング風なラップの迫力にとんでもなく食らった。ていうか、よくこの長さの曲を覚えられるな。ラッパーてのは異常な生き物だ。

フジロックのステージでの早くライブが日常に戻ればいいな、なんとかしたい(政治家の先生、このままじゃカルチャーはダメになっちまうよという旨のMCもあった) という願い・希望と「別れることで完成するのさ」というラインにBOSSの美学とリアルを感じ、ヒップホップのクールさがビンビンに迸る。

 

2位 Beast in Black / Blade Runner

Battle BeastよりBattle BeastなバンドことBeast in Blackであり、まあメインコンポーザーのアントン・カバネンがバンドを脱退して新しく始めたバンドなんてのは散々語られているであろう文句ですが。最近でこそ日本でもこういう昭和ないし80'sというか、リーサルウェポンズであったりなんか名前忘れたけどアイドルであったり今だからこそ面白いコンテンツとして受け入れられている感はあるところ、メタルにおいてはそういう「逆に」的な面白さではないわけで、王道というか真の意味で「ダサカッコいい」ものと思われる。

今年の10月にリリースされた新譜の1曲目を飾るナンバーであり、これさえ聴けば後のアルバムの展開とクオリティ及び熱量は推して知るべしといったところで、前置きは長くなったものの説明はすることがないという。ビースト印のシンセとメロディラインが押し寄せるアルバムはこの曲のみならずトータルとして良作。

 

1位 KREVA / タンポポ feat. ZORN

これも2020年の曲だけど、今年はじめて聞いたので。と思ってたけどTweetを遡ってみたら去年聞いてた。アレ?

まずZORNのバースの韻固すぎ。「美女のモデルとかリゾートホテルより/味噌と米ありゃ理想と呼べる」と意味を通しながらガチガチに踏みまくる小気味良さが心地良く、韻に延々頭の中を支配される。またKREVAZORNの掛け合いも素晴らしく、「年少の独房」「慶応を卒業」「今交わるデコボコのオフロード」というラインもヤバい。

さて、ポジティブなメッセージを発する楽曲ということでいたく感銘を受け、今年の夏頃コロナウイルス感染拡大ということもあり今年もまあ継続してコロナ禍ではあったものの、去年は緊迫した雰囲気にあり災害感が強かった中でのリリースだったと思われるのですが。そのタイミングにあって「理想を語ろう今だからこそ」というリリックは極めて前向きで、感染者数の減ってきた今でも感じ入るものがある。

029 雨あがる

 ここのところ過労死ラインくらいの残業が続くまさに残業天国であったが、繁忙期を抜けつつあることと残業の多い会社をおさらばすることa.k.a転職を決めまさに雨あがるといった具合である。先日アップした新しい曲を聴きながら。

roommushroom.bandcamp.com

 普段の好みとは違った感じで仕上げてみたというのが新しい試みで、ローファイというのが共同作業者の全力氏との共通理解だったのでドラムをやや歪ませたこと(混ぜてみたところ歪んでは聞こえなくなってしまったが狙っていたローファイ感は出ている)、とはいえ雨上がりなのでカラッとした感じも出したくヴォーカルのモタつくところはEQでバッサリいって狙った雰囲気にはなったかと思う。リファレンスはL'Arc~en~Cielの死の灰。ん?

 ベースはSadowsky初出勤、ただしプリアンプスルーでフロントのみ使用。Sadowskyの意味。いや、パッシブの使いやすさも道具として優秀な証明だよ。これも混ぜたらそこまでわからなくなってしまった。コンプはかけなくてもよかったかもしれん。安心するためにコンプをかける心の弱さよ。

 コンプといえばぶっ潰しイージーサウンドでもいいかあと思っていたけど、ぶっ潰しサウンドを良い音!って言っているのを主にTwitter観測しておいおいマジかよ?耳鼻科行けば~?と思うことが頻繁にあるので(人それぞれなのは理解してるけどマジで理解できない、なぜここまで嫌悪感を抱くのかは自分でも謎。イージーだからか。度を過ぎたぶっ潰しサウンドをこないだ残業天国後に耳にして顔をしかめてしまい、多少は良いと思うけど度を越えててマジで気分が悪くなった深夜、もう寝るしかなかった)、できる限りベースにはコンプはかけないようにするルールを自分に課す。amplitubeのコンプが結構好きだけどかけず、R-Compをレシオは最大4くらい、ゲインリダクションは大きい所で-3dbをキープしたい。

 転職はまあふつうに勤務状況がよろしくないんで、閑散期40h/月↑はまあまあ起こりうる話かなと思ったけど、転職を決めた後に繁忙期がやってきて先述の残業天国になったんでこれはやってられんぞと、よさそうなところが見つかってああよかったと思ったのでした。前回の転職から期間が短いので採用活動をするほうもそこには敏感になり、かつ勤務状況も気にしてることは先に言ってしまうことで難航しそうではあったけどわりと短期間で決まり、次のところに期待です。

 昨日今日とほぼ8時間で終了という勤務をキめ(法令違反だから残業するなというお達しがあったからやるべき仕事は月内で終わらなければ来月に持ち越しという意味ですが)心の余裕が半端なくマジでハイ、これが続くといいですね。

028 生・死・瞬間

 未来でもあり過去でもあるという話。

 散々迷った挙句、とうとう買ってしまったSadowsky MetroLine。のリミテッドエディションということで、キルテッドメイプルトップでキャラメルバーストのいかしてるやつ。楽器屋でみたときは杢目はそこまででもないかな?と思ったが光の加減のせいだったようで、自宅でまじまじとみてみたら結構いかつい杢目が入っていた。あとトラスロッドの両サイドにグラファイトのバーが仕込まれてるらしく、ネックの強さに期待。

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 SadowskyといえばLAKLANDと同じくかつて憧れていたブランドである。どうしてもキルトトップが大好きで「買うならキルトトップよね~」と思っていても基本的に本家NYCか日本製の受注生産ラインのTYOでしか存在しないと思われるスペックなのでなかなかお目にかかれるものではなかった。就職し早々に24回ローンでLAKLANDを手にして以来数年間はデジマートで見かけても「まあLAKLANDあるし…お金もったいないしまあそのうち…」と思ってスルーしてきていたところ。何年か前にMetroLineのこのシリーズが発売されたがそれも徐々に売れて姿を消していったような感じだったと思われる。

 もともとNYCは高すぎるから手が出せるとしたらTYOだよなあと思っていたらいつの間にかTYOは受注休止とのことでいつ復活するかというかそもそも復活するのかもわからず、キルトトップで小ぶりなディンキーボディのジャズべタイプが手に入る機会は永遠に失われたかに思われた(Bacchusで7万~8万くらいであったかな)。

 で、LAKLANDは素晴らしい楽器だがもうちょっと変化が欲しいなというのと、「お金がもったいないってどういうこと?」という心持ちと、デジマートで発見したタイミングでこれを逃したら今後この憧れが実現する可能性ってNYCに高すぎる金積むとかオーダーするとか以外にあるのか?と思ったらちょっとどうしようとは思ったけど、まあいっちゃえということでえいやと買ってしまった。かわりにCrewsは…ドナドナしてしまいました。ごめんな。

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 買って帰ってきていつもの環境で音を出してみたら「これ、あの音じゃん…」となってニヤけてしまった。というのも、学生の頃に使っていたL'Arc~en~Cielのtetsuモデルの廉価版E-T-125BZにSadowskyのピックアップとプリアンプを載せていたのだ。間違いなくあの音よりグレードは高いんだけど、根幹はあの音だ。青春の音がする、俺の音がすると思った(ちなみにE-T-125BZは何度も手放そうかどうか悩んではいるものの思い出の楽器ということでずっと手元に置いてある。いつの間にか電装系が調子悪くなり音が出なくなっていた)。

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  あとはジャズべタイプならなんでもそうなのかもしれないんだけど、ストラップで下げてみたときのボディバランスが完全に昔のそれだった(E-T-125BZよりはるかに軽くて扱いやすいが)。LAKLANDで地味に悩んでいた右手の置き方というのが解決して、姿見をみながらニヤけてしまった。

 そんなわけで、憧れだった楽器を手に入れたら同時にノスタルジーも手に入った、未来なんだけど過去でもあるというか、ぐるっと回ってパワーアップして帰ってきたというか。過去が地続きになっている感じがして図らずもなかなか乙なものである。仕事がまあまあ忙しいけど時間作ってちゃんと見合った腕になるよう練習しないとね。