考える物置

日々あったどうでもいいことやどうでもよくないこと

042 LUNA SEA MOTHER vs STYLE MOTHER編

 LUNA SEAの名盤である『MOTHER』『STYLE』再録、出ましたね。正直スタジオアルバム最新作『CROSS』の音がそこまで好きではなかったので、今回も同じプロデューサーとの製作ということでありどう転ぶか不安ではあったんですが、MOTHERを聴いている最中にこれはたまらんと思い、文章をしたため始めたもの。

 まず1個不満を挙げるなら、iTunes Storeで買ったらライブラリのMOTHER、STYLEと一緒くたになったよ。これはiTunesの問題。ちゃんとしてくれ!手動でアルバムタイトルに「self cover」って入れて事なきを得ました。

 

M1. LOVELESS

 これは事前に配信されたし、ライブでもしょっちゅうやっているからまあいいか。アウトロ前でカツカツって真矢のリムショットが入るのはライブだったか。あれ好きなんだよな。

M2. ROSIER

 LOVELESSの後ROSIERってわかっているのに新曲かの如く「来るぞ…来るぞ…」とワクワクしてしまう、これこそROSIERっていう曲の魔力でありLUNA SEAというバンドのマジック。旧MOTHERでは慣れからかここまでのワクワクを感じないので再録とはいえ新しいアルバムのなせる業という感じがする。そして謎に泣ける。あんだけ聴いたのになぜ今?ということを内省すると、(すでに本文章の総括のようでもあるが) 今もなお変わらず「ロックとはこうあるべき」という姿勢、疾走感を保ち続けていること、そして一度は終幕したものの今もこうして活動を続けていることのカッコよさへの感動ではないかと思われる。それとやっぱLUNA SEAって「LUNA SEAだ!」っていう感動があるんだよ。御託はいらねえというか、「これがLUNA SEAだよ!」っていうね。…RMのリファレンス今度からこれにしよかな。

M3. FACE TO FACE

 このコーラスはちょっとダサいね笑

M4. CIVILIZE

 地味にサビのINORANパートのいわゆるINOぺジオが出色だと思っている本曲。これについては旧Verのほうが透明感があっていいかな。けどやっぱ全体的に音が太く生々しくなっているので、塊感がすごい増していてこういうロックの曲は特にカッコいい。

M5. GENESIS OF MIND ~夢の彼方へ~

 今回の再録の目玉として注目していた本曲。5:00くらいからの「目覚めれば~」のパートでINORANアルペジオで溜めを作りつつがっつりノイズが残っているのなんか生々しすぎてかつ「ノイズとらないのか!」と膝を打つような感覚だったし、SUGIZOのバイオリンのギュゥゥ~っていう奏法もたまらない。ドラマチックに迫ってくる感覚は圧倒的にアップグレードされていると思います。

M6. AURORA

 MOTHERの中で地味だけどなんだかんだ3番目くらいには好きかも?っていう曲。1回目のAメロ後の間奏で旧Verはシンセのアルペジオがメインに据えられる格好だったと思うんだけど、SUGIZOの掻きむしり奏法がセンターに来ててグァッと世界が広がる感じ、たまらんね。

M7. IN FUTURE

 AURORAからの、SEで「次なんだっけ…IN INFUTUREか!」ってアガる感じ、最高だぜ。1サビ後「終わらない~」のとこのJのコーラスが意外とでかくてガチャガチャするのもオツってもん。欲を言えば2A「加速する~」のところで真矢のツーバス聞きたかったな~~~!!! 全体的にコーラスワークが効いてて気持ち悪さがパワーアップして本当に良い。私事中の私事ですが、学生時代のコピバンでやった時、難しすぎてドラマーが叩けなくて本番後ブチ切れてたな~。

M8. FAKE

 AURORAと並んで地味曲のはずが、こんなカッコよかったっけ?こうやってあらためて聴くとかなりEDENの雰囲気が残っている曲だな。AURORAと同じくEDENっぽさがあるから地味って感じるのか。旧VerではシンセとINORANパートが印象的だったからSUGIZOがこんなウネウネと気持ち悪いギターを弾いていたなんて知らなかったよ。

M9. TRUE BLUE

 これまで「TRUE BLUEはなんかもうよくない?」って思ってしまってたんだけど、こんなカッコよかったか…。ボーカルのダブリングが絶妙だな~。この曲もINOぺジオは旧Verの方が透明感があっていいけどね。音が太くなっている分、そういうこともある。終わり方が変わっていてそういうのもあるのね。という感じ。

M10. MOTHER

 再録の目玉2。GENESISしかり2011年再録のMOONしかり、やっぱこういう壮大な曲・ドラマチックな曲は音がよくなることの恩恵を受けやすいよね。再録盤もこの曲で終わりか…という感慨とともに曲が始まり、終わっていった…。

 

まとめ

 めちゃくちゃ良くないですか?不安は軽々と払拭されたのであった。これでこそLUNA SEAだよな。

 単純に音がよくなっていること、コーラスワークによる変化、歌唱力による変化(いわゆる当時のRYUICHIっぽさを含めてのMOTHER・STYLEの良さとする向きもわかるが、当時のRYUICHIっぽさを意識しているようなところも節々に感じられ、かつ今のRYUICHIでもあるという、わかりやすくLUNA SEAらしいというか、ロックバンドとしてあるべきスタンスのアップデートだと思う。俺はものすごく良いと思う)、基本的に良い方向に働いていると思われる。その中で繊細なINOぺジオが~とかINOぺジオが~とかあるけど、好き好きだわな。

 iTunes Storeからデータで買ったけど、どうしよう。CDも欲しくなってしまったぞ。STYLE編に続く。