考える物置

日々あったどうでもいいことやどうでもよくないこと

028 生・死・瞬間

 未来でもあり過去でもあるという話。

 散々迷った挙句、とうとう買ってしまったSadowsky MetroLine。のリミテッドエディションということで、MV5LE。キルテッドメイプルトップでキャラメルバーストのいかしてるやつ。楽器屋でみたときは杢目はそこまででもないかな?と思ったが光の加減のせいだったようで、自宅でまじまじとみてみたら結構いかつい杢目が入っていた。あとトラスロッドの両サイドにグラファイトのバーが仕込まれてるらしく、ネックの強さに期待。

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 SadowskyといえばLAKLANDと同じくかつて憧れていたブランドである。どうしてもキルトトップが大好きで「買うならキルトトップよね~」と思っていても基本的に本家NYCか日本製の受注生産ラインのTYOでしか存在しないと思われるスペックなのでなかなかお目にかかれるものではなかった。就職し早々に24回ローンでLAKLANDを手にして以来数年間はデジマートで見かけても「まあLAKLANDあるし…お金もったいないしまあそのうち…」と思ってスルーしてきていたところ。何年か前にMetroLineのこのシリーズが発売されたがそれも徐々に売れて姿を消していったような感じだったと思われる。

 もともとNYCは高すぎるから手が出せるとしたらTYOだよなあと思っていたらいつの間にかTYOは受注休止とのことでいつ復活するかというかそもそも復活するのかもわからず、キルトトップで小ぶりなディンキーボディのジャズべタイプが手に入る機会は永遠に失われたかに思われた(Bacchusで7万~8万くらいであったかな)。

 で、LAKLANDは素晴らしい楽器だがもうちょっと変化が欲しいなというのと、「お金がもったいないってどういうこと?」という心持ちと、デジマートで発見したタイミングでこれを逃したら今後この憧れが実現する可能性ってNYCに高すぎる金積むとかオーダーするとか以外にあるのか?と思ったらちょっとどうしようとは思ったけど、まあいっちゃえということでえいやと買ってしまった。かわりにCrewsは…ドナドナしてしまいました。ごめんな。

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 買って帰ってきていつもの環境で音を出してみたら「これ、あの音じゃん…」となってニヤけてしまった。というのも、学生の頃に使っていたL'Arc~en~Cielのtetsuモデルの廉価版E-T-125BZにSadowskyのピックアップとプリアンプを載せていたのだ。間違いなくあの音よりグレードは高いんだけど、根幹はあの音だ。青春の音がする、俺の音がすると思った(ちなみにE-T-125BZは何度も手放そうかどうか悩んではいるものの思い出の楽器ということでずっと手元に置いてある。いつの間にか電装系が調子悪くなり音が出なくなっていた)。

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  あとはジャズべタイプならなんでもそうなのかもしれないんだけど、ストラップで下げてみたときのボディバランスが完全に昔のそれだった(E-T-125BZよりはるかに軽くて扱いやすいが)。LAKLANDで地味に悩んでいた右手の置き方というのが解決して、姿見をみながらニヤけてしまった。

 そんなわけで、憧れだった楽器を手に入れたら同時にノスタルジーも手に入った、未来なんだけど過去でもあるというか、ぐるっと回ってパワーアップして帰ってきたというか。過去が地続きになっている感じがして図らずもなかなか乙なものである。仕事がまあまあ忙しいけど時間作ってちゃんと見合った腕になるよう練習しないとね。

027 エクササイズ(マジな意味で)

 早速1週間とばして書いているが、そんなに日々思うこともない。という身も蓋もない話。

 

 最近は在宅勤務&コロナ禍であまり外出もせず、基本的には日常の楽しみは食べるのがメインで、週末になると思うさま飯を食いおやつを食いビールやウイスキーを飲んでいるという始末。さすがに太りそうというか太りつつあり(体重測ってないから実際はどうかわからないけど) まあ太るからという理由がなくても運動はしているが、週1くらいは5~7kmのランニングをしているもの。定期的に運動してると負荷を上げない限りそんなにだけど、腰や腹、背中にもくるのでいかに普段筋力をつかっていないかということがよくわかる。

 さて、俺はというとNIKEを盲信しており運動関連のギアはNIKEに限るっしょ。とこれまで思っていたが、ランニング用の靴をadidasにしたのをきっかけにウェアもadidasになってしまった。特にランニングタイツはadidasはサイドジッパーがついてるので、着脱に非常に便利。

 靴はULTRA BOOST(一昨年宅建の試験勉強をしており、勉強期間中に「試験が終わったら新しいのに替えよう」とセールになっていたULTRA BOOSTを買ったが、その後転職活動やらで忙しくなりしばらく走るのをさぼっていたのと前に履いていたNIKEのLunar Epicがまだ200kmくらいしか走っていなかったのでもう少しNIKEで走ろうということで積み靴になっていた) に替え、数回使ったところで思ったより衝撃吸収はせず反発力が強い印象で、結構疲れが出る。ということがわかった。

 これは1年積んでいたことによる劣化なのか、果たして本当にそういうキャラクターなのかはわからず、でもYEEZY BOOSTのBOOSTフォームのクッショニングは超快適だしなあ。というところでNIKEの厚底系のクッショニングが自分には合ってるんじゃないかと思い、また靴増えんのもな…という消費活動への迷い、といったところで、果たして何に金を使ったら幸せになるのかという途方もないテーマになっていくのであった。

026 三日坊主になりませんように

 さて、先週1週間はというと仕事の繁忙期のさ中であり山場を一つ越え、今週これからもう一つ山があってさらに来週さらにもう一つ山があるといった状況を迎えようというところですが、週の半ばにオリジナル楽曲を公開したのであった。そこで編集後記的に記すもの。

roommushroom.bandcamp.com

 もともとなかなかメンバー全員で活動できないバンドをやっており、デモ曲もある程度(というか尋常でない数) 出しているので今年こそは月イチくらいで全員でスタジオに入り、1本くらいライブができればいいなと思っていたのがちょうど1年ほど前。ほどなくしてコロナ禍(わざわざコロナ+わざわいで変換しているけど、辞書登録しようかな) に突入しバンド活動どころではなくなってしまったのだった。誰もがそうだが。

 夏ぐらいに一旦落ち着いた感のあった時もメンバーそれぞれに家庭も仕事もあるし時期尚早と思っていたら第2波となり再度バンドどころではない雰囲気に。Twitterなどで活動している人を観測したりもしていたが、もし俺がコロナに罹っているとすると…と考えると迷惑と責任とが折り重なっていくわけで繰り返しではあるがやはり時期尚早なのだった。まあ結果として今年になって再度緊急事態宣言だしね。

 とはいえいい加減音楽活動したいよねということで、俺も曲作るけどどうせだったら自分のじゃない曲もやりたいし曲作れる歌える人、というところで学生の時から一緒にバンドやっていた全力氏に声をかけたのだった。彼は家で歌を録れるという奇特な人でもある。

 ほいでボーカルと弾いてもらったちゃんとした音のギターのミックスは楽しかった。ボーカルのオートメーションを書くのなんてはじめてだったけど「ちょっとここの歌い始めの歌詞が聞き取りにくいからボリューム上げとくか」とか「ここだけリバーブ深くしよう」とか、そんなところ俺がコントロールできるんだ、おこがましいなあっていうのがすごく面白かった。でもやっぱ難しいね。もっといい音にしたいなあ、どうやったらいいんだろうと思いつつ、今の限界。欲深いもんで、もっといろんな人の歌をミックスしてみたいとも思う。

 スタッツの面では、「思った以上に再生されてないな…笑」という感想。そういう意味ではアルバムを配信したら年間定額でいくらかかるというサービスを使ってiTunesとかのサブスクに登録するとかいうことをしなくてよかったと思う。公開時点が最大風速だと思うけど微塵も費用回収できそうな数字してないもん。

 今回はスタートさせてから3か月くらいでダーッと2曲作ったけど、次からはもうちょいゆったりと作っていこうと非常に反省しております。今後ともよろしくお願いします。

025 幸せについて本気出して考えてみた

 最近映画を観たり本を読んだり音楽を聴いたりしていないな、文化的じゃないな(映画を観たり本を読んだり音楽を聴く以外の例えばビールを飲んだり料理をしたり音楽を作ったりすることも文化的な活動なんじゃないかというか、文化を教養という側面でしか捉えていないのは自分でもどうかとは思うところ) と思ったので、とりあえず本を読もうと思って本を読み始めた。というのと、寝る直前までダラダラとスマホYouTube見たりネットサーフィンしたりすることで睡眠の質が極めて悪いということでスマホの画面を見ないようにすることも目的。

 で、本を読んでいたらアウトプットもできればしたほうがいいなと思って、週に1回程度、最低でも月1回くらいはビジネスじゃなく文章を書こう日記を書こうという考えに至った。文章が冗長なのは癖で、仕事でもメールが文字の密度が高くなりがち。これを俺は画面が黒くなると言っている。日記では文章の読みやすさを無視してでも改行を極力したくないと思う謎の思いによりなおさら画面が黒くなる。

 さて、去年の夏に転職をして数か月が経過した。前の会社はまあ居心地の良い会社ではあったけど、自分の役割に対して役職がついてこなくて、待遇面でちょっとなあと思っていたので年収アップを目的に転職をした。

 まあそりゃそうよねという感じだけど、やっぱり金と時間はトレードオフの関係にあるよね(そうでないケースもあるということは理解している、前職の残業の多いときはあまり効率がよくなかった) というのをすごく実感した。勤務時間が増えて、その分リターンも増えたと(そこが比例の関係であったことは幸運だった) 。

 で、結局何が言いたいかというと「金はあるけど時間はあまりない」VS「時間はあるけど金はあまりない」のどっちをとるかということは非常に大事だなということです。結論で面倒くさくなって文章が尻すぼみになるのも癖。

 音楽を作るという「金はかからない(かけるところにはすでにかけたと思う) ×時間が必要」な趣味を持っているのでいかんともしがたいと思っていたが最近は効率よく回せるようになってきた&仕事の量が分散されたので、今の環境に最適化されて時間も生み出せるようになるでしょうよ。なお、ポルノグラフィティには全く興味がありません。

 空虚な文章を生み出してしまった。反省。

024 ラブレター

 オフィス街の中、バキバキの高層ビルの中にオフィスを構えるパッとしない会社で働いているわけだが、少し歩くとディープっぽいスポットがあったりして、華やかな街並みにも土着感を覚える。

 高層ビルの足元には有名店の「東京に出店!」みたいな店が多数入店していると思われるが、少し歩いたガード下にはいくつかのチェーン店の中に野良犬感の強い店がいくつかあり、その中でもお気に入りがいかにもな東京ラーメンの「谷ラーメン」。

https://www.instagram.com/p/Bp4FkQ4gsnX/

 気分的には夜に「もうこれ以上無理です」といったときに腹に入れたくなる趣のラーメンだがラストオーダーは確か20時30分と思いのほか早く、気分の時にはなかなか辿り着けないタイミングの難しい店ではあるが、最近は昼食に行くことが度々あった。

 店先の券売機で食券を買い、相席になったおじさんが食事を終えて出がけに店主に「20年前と味変わってないですね」と言った。店主は「親父の代から受け継いでますから」と返した。おじさんは「近くに勤めてたときによく来てたんですよ。また来ます」と言って出ていった。たまたま仕事で近くまで来たんだろうな。

 今度は老夫婦が出がけに「本当においしかった」「営業時間は何時から何時までなんですか?」といったことを店主と話していた。老夫婦にとっても、華やかさの中で出会った土着感であろう。

 俺はもうすぐこの街で働くのは終わりの可能性が高いと思っているが、この街に久々にやってきたときに飯を食おうと思ったらたぶんこの店だと思う。

 なので、これからも親父さんの代からの味を守り続けてほしい、と思った。以上。

023 ベース練習環境について(オーディオI/Oを用い、できる限りコストをかけずそれなりの音で練習する)

 「オーディオインターフェイス(以下、「オーディオI/O」という。) もっと早く買っときゃよかったなー」って話と、ビギナーに(ベーシストのみならずギタリストにも) 届くといいなあという希望。ここではベースを例に挙げて話を展開していく。

 『オーディオI/Oを使いDAWで逐一録音をすべきだった』と反省するとともに、『ビギナーはフロアタイプのチューナーでも買ったら次はオーディオI/Oを買うべき』『オーディオI/Oさえ買えばタダでもちょっとした音で練習できるよ』と主張するもの。絶対大学生なんかさ、サークルの悪い先輩が「サンズとかダークグラスとか良い音するよ」とか言ってくると思うけど、耳を貸してはいけない。まあアンプから簡単にかっこいい音を出すにはあったほうがいい物なんだけど。

 DAWで練習するメリットはなんといっても『録音して反省する』が手軽にできるところ。バンドでスタジオで合わせてどうこうって、アンプから出た音がほかの音と混じりあうから、ミュートはちゃんとできてるか?とかフレーズの完成度のジャッジが難しいし(漠然と「弾けてないな」という認識になりがち) 、バンドメンバー全員がメトロノームになるのでリズムの揺れに対する責任の所在も曖昧になるよね。でも、DAWに練習したい曲を取り込んで演奏してたら電気信号はミスを逃してくれないし、テンポは必ず一定。否応なく現実と向き合うことになる。最近ぽつりぽつりと演奏動画を作っているけど、毎回「ヤバ」って思ってる。

 さて、オーディオI/Oで練習するのはいいけど、なーんにも手を加えないとしたら、これくらいの音が出る(フレーズは…ご愛嬌) 。※オーディオI/Oは、とりあえずはHi-Zと書いてある入力があるもので、かつDAWが付属していればなんでもいいんじゃないでしょうか。

soundcloud.com  これだけだとちょっと練習するにはテンションのあがらない、ラインの音(ちなみに、クロマチックトレーニングなんかの基礎連はあえてラインの音でやっている。後から出てくるアンプシミュレーター(以下、「アンシミュ」という。) で音がリッチになると、誤魔化しが生まれる気がして) だ。練習するにしても、もっといい音で、楽しく練習したいところだ。

 そこで、コストをかけずにそれなりの音を作るべく、最近知った、サンズのベードラモデリングした無料のプラグイン、TSE AudioのBODを入れてみる(本当は先にアンシミュを入れたいところ、こっちを先にしたほうが後での違いや本プラグインのそれっぽさが浮き彫りになるのが面白いのでこちらを先に使ってみる) 。

TSE Audio - Software

zipファイルをダウンロードし解答。あとはハイハイと進んでいけばスンナリと使えるようになっていた…はず。もしDAWを起動してプラグインになかったら、DAWVSTのフォルダなりに拡張子がdllのファイルを置きDAWを再起動。

 プラグインを立ち上げてみる。

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いかにもサンズのベードラなヴィジュアルだ。これ単体で挿しても音が出ず、なんだろなーと弄っていたら、CONFIGでInput Channelを選んであげる必要があった。

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右チャンネルを使っていたので右チャンネルを選んでやる。右チャンネルをステレオ入力にしていたので、それをモノラルにしたかったらStereo OperationでOn/Off切り替えを弄る。

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 すると、これくらいの音が出る。

soundcloud.com EQを弄ってやればもう少し気のきいた音になるかもしれないけど、コストをかけずそれなりの音を出したい、が主旨だ(ここで言うコストは金だけでなくEQを弄る手間を含む。プラグインをダウンロードする手間もコストでは?という問いに対しては「それは必要なコスト」と割り切り無視することにする) 。これではラインに毛が生えた程度の音なので、アンプを鳴らしているような音にしてやりたい。そこで、アンプシミュレーターを導入してみる。IK MultimediaのAmplitubeのフリー版があるので、それを使ってみよう。

IK Multimedia - AmpliTube Custom Shop

 ユーザー登録した上でダウンロードマネージャー的なものをインストールし、登録したユーザーエリアのMy Productsからシリアルナンバーを確認し…とちょっとめんどくさかった気がするけど、DTMまわりはそんなんばっかりだから慣れた。慣れよう。

 すると、これくらいの音がする。

soundcloud.com ここまでくると、練習する気になる音になっているのでは。音がだいぶふくよかになっているぶん、できていないところを覆い隠してしまうかもしれないというデメリットもあるとは思うが、楽しく気持ちよくやれるのが一番。サンズのベードラも実機は持っていないから詳しくはないけど、アンシミュの前段にBODをかますと「あ、この音サンズだよ~」と一般ベーシストがイメージする音になる。BODの「これこれ」感もアピールしたかった部分だ。

 そもそもAmplitubeは別にDAWを立ち上げなくてもスタンドアロンで使えるから、メトロノームを鳴らしながら普通に練習するのもお手軽(その場合BODはかますことができないけどね) 。メトロノームもわざわざ買わずとも、Googleで『メトロノーム』って検索したらブラウザ上で使えるしね(機能はテンポ調整だけだが)。とにかく、サッとベースを持ってサッとオーディオI/Oにプラグを挿しすぐそれっぽい音が出せるという、練習への気持ちを下げないための時短が大事だ。

 でも結局、ここでの音ってのはヘッドホンやイヤホンで、聴覚で感じるものにすぎない。聴覚だけでなく、空気の振動を身体で感じること以上に音の気持ちいい体感の方法はないので、定期的に爆音を浴びるのが健康的だ。以上。

022 / 記録01(秋葉原ホルモンおいで屋 / 秋葉原駅)

かねてからホルモンを焼いて食べたい、臓物(武装錬金という漫画の「臓物をブチ撒けろ」というセリフの臓物に「はらわた」とルビが振ってあり、それ以降臓物と書いてあっても「はらわた」と読むようになった。そのため、ここでは「はらわた」と読みかえてもらいたい)食べたい、と思い続けていた。

数か月前、上板橋に住んでいたころは駅前に『板橋ホルモン 良ちゃん』という、ひっそりとカウンターで七輪をひとりで占領し炭火で臓物を焼いて食える良店があった。仕事で上板橋駅に帰ってくるのが夜10時ごろ、飯も食っていない、疲れた、みたいな時間的・身体的・精神的な状況下でモチベーションを持って飯を食うには臓物しかないという時、非常に重宝していたものである。とにかく臓物を食うに事欠かない環境であった。しかし、引っ越しをし、モロにベッドタウンな環境に住むようになってからは臓物に恵まれた環境はあまりなく、晩飯といえば冷食か、駅前のショッピングセンターの惣菜か、コンビニの弁当か、カップ麺だ。

そこで、通勤経路の乗換駅である秋葉原にその活路を見出そうというものである。

ここのところ仕事が忙しく、自分の腹の気分に従うより一刻も早く帰ってくつろぎたい、という気分だったが、仕事が一旦トンネルを抜けた感があり(とはいえ、この前チームのミーティングであれをやらなきゃ、これをやらなきゃとチームリーダーの課長が課題の洗い出しをし、その対応をしないといけないので本当に一時的なものではあるが。うちの会社は三六の関係が厳しいのに、あれもこれもで取捨選択ができないあたりセンスが無い。昨日もある外注について相手先とほぼ契約合意みたいな状況になっているのに他社と比較検討をしていなかったため随契理由について部長に詰められているのを横目でみていて目眩がしそうだった)、気持ちに少し余裕が出てきた。

最初に当たってみたのは、『秋葉原ホルモンおいで屋』だ。

秋葉原駅の電気街口からすぐ近く、雑居ビルの中の一店舗。同じ階に魚民かなんかがあり、駅近というロケーションからもそうなんだろうなと薄々思ってはいたが、モンテローザのホルモン焼き屋だ。これは正直、俺が求めているものとは違う。俺が求めているのは、もっと土着感のある「臓物屋」だ。

ただし、やはりチェーン店ということもあり、全然決して悪いわけではない、というよりお手軽さがむしろ良い。「闇ホルモン」という臓物盛り合わせ(味噌ダレと塩ダレのどちらかを選べる)を注文したが、通常200gで1,100円くらいの値段がハーフサイズの100gで600円くらいという、ひとり飲みにはちょうどいいボリューム。内容もレバー、テッポウ、フワ、コリコリ、ハチノスなども含んでいる。追加で盛り合わせに入っていないものも注文しようかと思ったが、腹の容量の限界を考慮しほどほどにて終了。

行ったのが木曜で混雑具合がさほどでもなかったことも影響してだと思うが、臓物も一品料理も飲み物も注文してから来るまでがとても早い。ちなみに一品料理はハツモトポン酢を注文。

誰かと行くのにはもう少しランクを上げた店を選びたいが、ひとりで通う分には全然満足。狙い目はやはり週中だろうか。腹がホルモンの気分になったら、また行くこともあろう。